アクセス解析リソースの選び方
解析ツールの選定は、機能の多さではなく何を意思決定に使うかから逆算するのが正しい。取れるデータが多いほど良いわけではなく、扱う情報が増えるほどプライバシー面の説明責任も重くなる。
個人を識別するかで条件が変わる
- 識別する — ユーザー単位の行動追跡ができ、コンバージョン経路を追える。一方で Cookie 同意やプライバシーポリシーへの記載が必要になる
- 識別しない — 同意バナーの負担が軽く、実装も簡単。ただしユーザー単位の分析はできない
どちらが良いかではなく、その分析が本当に事業判断に必要かで決める。「あれば使うかもしれない」で識別型を選ぶと、説明責任だけが増える。
一般的な解析スクリプトは広告ブロッカーに遮断されることが多く、実際の訪問者数より少なく計測されます。自ドメインからスクリプトを配信するプロキシ構成にすると遮断を回避できます。数字の信頼性が意思決定に効くなら、この構成にする価値があります。
外部への提出要件も確認する
広告出稿の効果測定などで、特定の計測基盤のデータ提出を求められる場合がある。自社の意思決定に足りるかだけでなく、外部に出す必要があるかまで含めて判断しないと、後から別ツールを追加導入することになる。
サーバー側の記録と併用する
クライアント側の計測は遮断・失敗しうるが、サーバー側のログは確実に残る。重要な指標(申込数、決済数)はサーバー側で記録し、解析ツールは行動の傾向を見る用途に留めると、数字の信頼性を担保しやすい。