OpenWeather API は「世界中どこの天気でも、ひとつの API で取れる」ことに価値がある。緯度経度さえあれば現在の天気、数日先の予報、過去データまで同じ作法で引けるため、海外拠点を含むサービスや、ユーザーの現在地に応じた天気表示を実装するときに扱いやすい。
One Call API という主軸
個別エンドポイントもあるが、実務では時間別・日別・週別の予報をまとめて返す One Call API を中心に組むことが多い。1 リクエストで必要な粒度が揃うのでコール数を抑えられる。気象警報も同じレスポンスに含まれるため、防災系の簡易通知も組みやすい。
精度の限界を理解して使う
無料枠は分あたり・月あたりのコール数で区切られ、有料は段階制になっている。注意したいのは精度の性質だ。グローバルモデルベースのため、日本国内のピンポイント予報や急な雷雨の捕捉では気象庁系のデータに分がある。「日本の特定地点の精度が事業の核になる」用途には向かず、その場合は気象庁配信や日本特化のサービスを検討すべきだ。逆に、世界中をそこそこの精度で広くカバーしたい場合の費用対効果は高い。
キャッシュ前提で組む
天気は秒単位で変わるものではないので、同じ地点に対して短時間に何度も問い合わせるのは無駄が多い。多くのアプリでは 10 分〜30 分程度のキャッシュを挟むだけでコール数が大きく減り、無料枠でも十分に収まる。逆にキャッシュなしでユーザーアクセスのたびに叩く実装にすると、トラフィックの伸びとともに有料枠が必要になる。
バージョン移行に注意
One Call API は世代によってエンドポイントや課金体系が変わってきた経緯があり、古いサンプルコードのまま実装すると非推奨版を使ってしまうことがある。導入時は現行ドキュメントで最新のエンドポイントとプラン要件を確認し、必要なサブスクリプションが有効になっているかをチェックしておきたい。